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永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく
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禅の心を知り・禅を味わう精進料理の数々 |
著者の作った料理を、著者の話を聴きながら食べたことがある。「精進料理を食べているくせにずいぶん太っているな、とお思いになったでしょう。本山で修行すると10キロぐらいやせるんですが、自分の寺に戻ると、リバウンドでまた太るんですよ。根っから食べることが好きなんですね」と笑わせながら、精進料理をネタにした説法を始めるお坊さんである。料理はおいしく、話すのもうまい。「宣伝するわけじゃないですが、こういう本も出ています」という一言につられて、ついつい買ってしまった。
精進料理の思想とレシピが程良く融合しているが、あまり説教くさくないので、読みやすいとは思うが、永平寺や禅がどうのこうのというごたくを読みたくない人にとってこの値段は高いかもしれない。
少しでも、禅の教えに興味があって、健康的な粗食をぜいたくに食べてみたいという指向の方には絶対お勧め。
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伝統ある精進料理 |
監修が永平寺なだけあって、前半は永平寺のことや、開祖のこと、禅の精神などが説かれています。
後半のお料理は、こういうものが食べたかった!という普段のお惣菜(個人的には豆腐と蓮根の精進ハンバーグや切干大根と厚揚げの肉じゃが風にぐっときました)からアスパラ、アボカドを使ったものまで様々です。掲載されている写真も美しく、手順もそれほど難しくなく、材料も手に入りやすいとあって、やる気がでます。
やる気がそげたときは、前半の教えを読んで、食事の大切さを見直し、またがんばれそう。ベジタリアンの人にはとてもお勧めできます。ベジタリアンでなくても、食事が大切と思っている人には楽しめる一冊だと思います。
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古刹の精進料理 |
あの永平寺で、長きに渡り守り伝えられた
精進料理を身近に解説して頂くのは興味深いです。
いくつかレシピを作ってみましたが、質素な材料を余さず用いて、
精進料理をおいしく頂きました。
「典座教訓」で料理人たるべき真摯な心構えが説かれています。
永平寺に興味のある方には、特にお勧めです。
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禅に学び食に親しむ |
永平寺の歴史や禅、修業から始まり食のからみなどの説明があり、メニューは季節を堪能する旬の野菜づくしから各種調理法別に、ご飯、汁物、煮物、和え物、炒め物、蒸し物、焼き物、揚げ物、だしのとり方、残り物利用法など、とても判り易く全てカラー写真と共に掲載されている。厳しい修行とはうって変わるとても繊細で且つ美しい料理にただただ見とれてしまった。味つけも薄味で美味。”なすのソテーごまクリームソースかけ”などは精進料理のイメージをポジティブに覆す代物だ。食す者を思いやることから始まるという、調理の原点を思い出させられる名著である。