ご注文のタイミングによっては在庫切れの場合がございます。 予めご了承願います。 |
悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実
![]() |
内容はいい、本としては残念 |
欧米のタバコ産業が唯一合法的な「毒」をいかにして愚かな人たちに売ってきたかの歴史。
これを読んでなお喫煙を続けることは、自分がいかに馬鹿にされていることかはわかるだろう。喫煙者にはおすすめしたい。巻末の詳細な出展一覧など、資料的価値は十分にある。
ただ「本」としてのデキには相当不満が多い。
・ボランティアで訳したものをそのまま本にしたので日本語としてこなれていないし、あきらかに意味不明の箇所が多々残っている。
・章の導入の文章の書体や行間がぐちゃぐちゃで不統一
・全体としてブツブツ細切れの引用で、何を言わんとするのか伝わりにくい構成
・「悪魔のマーケティング」というおよそ内容を類推できない狙いすぎのタイトル
・不相応に高すぎる定価設定
これらはすべて編集が責を負うものと思う。広く読まれるべき価値があるのに、それを失わせてしまっている気がする。もっと力を入れればこの分野の傑作にできたのに。
![]() |
知っておくべき。 |
タバコは吸っているのではない。「吸わされている」のだ。
自分の意思で吸うことを選択していると思っているのなら、
たった三日でいい。喫煙してごらんなさい。
そう言われて実現できる人は少ないそうです。数字は忘れましたが。
タバコの【有害】であり、【依存性】がある。
これは長年タバコ産業が否定してきたことですが、
実は既知であったことを内部告発文章とともに生々しく語ります。
にも関わらず、顧客として、明らかに
【子供をターゲットにしている】ということから
この表題になったのでしょう。
海外の先進国ではタバコの危険性は十分に認識されているそうです。
他人事ではない問題のはず。知っておくべきではないでしょうか。
![]() |
もう終わってるネタ。新鮮味なし。 |
映画「インサイダー」の内容が事実である、と念のため確認したい方は本書を手に取ってください。あの傑作映画でタバコ会社の「悪魔ぶり」は全て描かれています。本書は英国の健康推進団体が調査・収集した大手タバコ会社の内部文書をもとにタバコ会社の戦略を分析。女性や子供・マイノリティをターゲットに拡販をはかっていること、ニコチンの依存性などもはや公然の事実化した内容ばかりで新味はなく、「インサイダー」をはじめグリシャムの「陪審評決」などのエンタテインメントでもこのネタはもう語りつくされていると思います。日本の巨人、JTには一切言及がないのでJT本が出たらまた読んでみたいと思いますが。
![]() |
知らなかった現実を見ました。 |
「悪魔のマーケティング」という衝撃的なタイトルを見て
少し怖い印象を受けました。
知らない身近な世界で、こんなことが繰り広げられていたの
かと思わされる内容でした。
ただ、せっかくタイトルに「マーケティング」という言葉を
使っているので、政治的レベルでの話だけではなく、一般的
なマーケティングというところでの話が欲しかったような気
がします。
タイトルからすると、少し期待外れでしたが、全体的には得る
ものがありましたので、星3つとしました。
![]() |
最後の警告? |
タバコ産業の巧妙に仕組まれた手法が、淡々と述べられている。
まさに有害を証明出来るか出来ないかの鬼ごっこの様相を呈している。
ターゲットとすべき層が減少すれば、新たな層を開発すべく悪魔の触手は伸ばされて未成年層・女性層へ、先進諸国から開発途上国へと・・・・。
タバコの増税が(政府は単なる税金が欲しいだけだと思われるが)未成年者層の抑止に繋がるとは考えてもみなかった。
低タール・低ニコチンが健康に優しいと思えるのは単なる消費サイドの勘違いで有ることは間違いない。
ニコチンは、キニン・コカイン・アトロピン・モルヒネ等と同種のもので、接種し続けることで限りない依存性を発揮する。これが禁煙を試みて失敗する大きな要因と成っている。自分の健康もさることながら、受動喫煙によって他人の健康にまで害を及ぼすと有っては真剣に禁煙を考えなければ成らないだろうと思いながら読ませて頂きました。